大野一雄フェスティバル2007

「ラ・アルヘンチーナ頌」に捧ぐ、作品公募  
 
  公募課題内容 & 出題ゲストキュレーター
2007.08


■「ラ・アルヘンチーナ頌」と
 
公募について


◎「ラ・アルヘンチーナ頌」動画10MG
クリックで一部ご覧になれます。

7MGは、こちら←

 

「ラ・アルヘンチーナ頌」は、1977年有楽町第一生命ホールで土方巽演出により初演された大野一雄のソロ作品です。1929年来日し、帝国劇場で公演したスペインの舞姫、ラ・アルヘンチーナ(1890-1936) を見た大野一雄(当時22歳)は、半世紀を経て彼女を讃える作品を上演しました。「頌(しょう)」とは、「讃える」の意です。1980年のナンシー演劇祭、大野一雄の海外デビューでも上演され、世界のダンス界に大きな衝撃をもって受け入れられました。初演から1994年まで世界各地で119回の公演を重ねた、大野一雄の代表作です。

本年は大野一雄の「ラ・アルヘンチーナ頌」初演より30周年を迎えます。当時71歳の大野一雄に、奇跡のように降臨し、ダンスの歴史を塗り替えることになったこの作品は、現在の我々にとってどのような意味を持つのでしょうか。その検証を試みる実験プロジェクトを行います。  



応募者は、4人のキュレーターの出す課題から1つを選択し、その解答としての作品を提出してもらいます。そして「ラ・アルヘンチーナ頌」に触発された作品を制作・発表します。キュレーターも発表します。その連続公演は「ラ・アルヘンチーナ頌」の持つ意味を見出す、きっかけなると思います。「競争型公募」ではなく、キュレーターの出す課題に回答することから始まる「対話型公募」を志向します。

『ラ・アルヘンチーナ』収録のDVD「美と力」 Beauty and Strength
2001年 NHKソフトウェア。 BankARTShopにて販売中です。


キュレーター & 課題タイトル
 応募要領

 上杉満代(ダンス) 
「O氏への旅」

 Off Nibroll
(その他)
「素敵な関係」

 土取利行
(音楽)
「コミュニケーションと即興生」

 吉増剛造
(詩人)
「石狩シーツ」による
ゴースト・ヴォイス
ゴースト・ボディ
GHOST VOICE GHOST BODY


 

■応募要領 
下記2点をメールまたは郵送でお送り下さい。 

・各キュレーターの出題に対しての解答。※提出物はキュレーターにより異なる。
・A4用紙1枚以内にまとめたプロフィール。
 名前、住所、電話番号、メールアドレスは必ず記載して下さい。 


■送り先及びお問合せ 

BankART 1929
〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1 
Tel 045-663-2812 Fax045-663-2813
ohnofes@bankart1929.com

■期間

受付開始 9月1日(土)
提出期限 9月30日(日)必着
結果発表 10月2日(火)


キュレーター経歴課題内容

 


 


上杉満代(ダンス)
幼少よりクラシックバレエを学ぶ。1970年大野一雄に師事、15年の間貴重な時間を共にする。1975 年『紅蓮夜曲』でソロ活動開始。1980年大野一雄作品『お膳または胎児の夢』出演、欧州巡演。1987年渡仏、カトリーヌ・ディヴェレ、ベルナルド・モンテらのスタジオD・Mに参加、欧州60余都市で公演。帰国後ソロ活動再開、また日仏ダンサーとの共同作業を行う。ソロ作品『彼女』は欧州、米国等で高い評価を得る。2003年より秘儀「マダムメランコリア」連続公演。『ネガリアリティ』(大野一雄フェスティバル2004)、また大野一雄百歳の年ガラ公演『百花繚乱』出演。近作に、舞踏秘儀『マダムメランコリア其の五−愛の巨人』。
 

「O氏への旅」
大野一雄の舞踏公演「ラ・アルヘンチ−ナ頌」初演の映像を鑑賞しての意見交換の後、インプロビゼーションによる実践ワークショップをおこないます。参加資格は、性別年齢不問ですが、職業的ダンサーを求めません。大野一雄に感動している方の参加を期待します。ワークショップでは、参加者個人の発露を元にしますが、上杉の独断的意見が持ち込まれる事もあります。
10月13日に向けて、事前に3回の稽古日を設けたいので、参加出来る方のご応募をお待ちします。
稽古日  10/7(日)  15:00-18:00
     10/8(月・祝日)  15:00-18:00
     10/11(木) 19:30-21:30
◎提出物
大野一雄の舞踏についての想いを400字のテキスト




ムービーは、画像をクリック

Off Niibroll(その他)
ニブロールの映像ディレクター高橋啓祐と振付家矢内原美邦が身体と映像の関係性追求や劇場だけにとらわれないスペーズでのパフォーマンス、美術館、ギャラリーなどでのインスターレーション作品発表展開してゆくために2005年から活動。2005年六本木クロッシング(森美術館)に出品し森美術館会員特別賞を受賞。同年9月に中国・上海ビエンナーレに映像作品を出品。2006年台北市、横浜市の芸術交流プログラムにより台北でレジデンス制作、発表。文化庁メディア芸術祭審査委員特別賞、07年広島市民賞受賞。

 

「素敵な関係と思えるもの」

 

参加資格:誰でも大丈夫です。このポストカードが大好きです。1977年「ラ・アルヘンチーナ頌」初演のフィナーレで踊る大野一雄さんと土方巽さん(右)。きっと舞踏が始まった時って、なんかこう新しいという感じがしたのだと思うのです。お花をたくさんつけてみるとか、映像をつかってみるとか、これも、あれもまぜていろいろと思う人がいれば是非応募して下さい。なんかよくわからないけどいろいろやってみよう!

◎提出物
作品映像3分程度
作品についてのテキスト400 字


土取利行(音楽)
1950年生まれ。70年代より近藤等則、坂本龍一らと活動。1975年渡米、ミルフォード・グレイブス、スティーブ・レイシー、デレク・ベイリー等と海外で即興演奏を展開。1976年よりピーター・ブルック劇団の音楽監督として「マハーバーラタ」「ハムレットの悲劇」などを多くの作品を手掛ける。80年代より世界の民族音楽を修得すると同時に、日本で古代音楽を追求し「銅鐸」「サヌカイト」「縄文鼓」などを演奏、CD化。1988年より郡上八幡に「立光学舎」を設立。近年は旧石器時代の音楽研究を続けている。大野一雄とのコラボレーションには『舞踏 小栗判官照手姫』『御殿、空を飛ぶ』などがある。
 

「コミュニケーションと即興性」
大野一雄氏の舞踏に一貫しているのは、しなやかな即興性である。しかも、大野氏は即興へと導くための、さまざまなものとのコミュニケーションを用いている。それは、自ら何枚もの紙に書き綴ったことば、一枚の絵、さらには追憶のメロディーとのコミュニケーションだったりと、そして内的かつ霊的な究極のコミュニケーションにまでいたる。(ちなみに大野一雄氏を「アルヘンチーナ頌」の踊りへと駆り立てたのは中西夏之氏の一枚の絵だったといわれている)
今回は、参加者に自分の好む絵画、音楽、詩のいずれかを選んでもらい、それとどう関わりながら即興パフォーマンスを提示してもらう。当日は選ばれた参加者に会場でさらなるコミュニケーションによる即興パーフォーマンスを披露してもらう。

◎準備するもの
応募要領はコミュニケートの媒体として以下のいずれかを準備。
a 絵画/当日会場に持って来られる携帯可能なもの。
b.音楽/3分くらい。カセットかCD。
c. 短編詩朗読/3分くらい。カセットかCD。(自ら朗読するか他人の朗読したものでも可)

※絵画、音楽、詩いずれかを用いたパフォーマンス作品の映像記録を提出課題とします。なぜその媒体を選択したのかについて400字程度のテキストを添付して下さい。



吉増剛造(詩人)
詩人。1939年東京生まれ。慶応義塾大学国文科卒業。在学中から『三田詩人』『ドラムカン』を中心に詩作活動を展開、以後、先鋭的な現代詩人として高い評価を受ける。60年代末から詩の朗読を続ける一方、現代美術や音楽とのコラボレーション、写真などの活動も意欲的に展開。近年銅板オブジェの制作を始める。主な詩集に『黄金詩篇』(高見順賞)、『オシリス、石ノ神』(現代詩花椿賞)、『螺旋歌』(詩歌文学館賞)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(芸術選奨文部大臣賞)など。大野一雄とは『花火の家の入り口で』(シアターX、1996)で共演。
 

「石狩シーツ」によるゴースト・ヴォイス ゴースト・ボディ
GHOST VOICE GHOST BODY
詩編「石狩シーツ」任意の箇所を使い、或いはそれに触発された、ヴォーカリゼーション作品をつくって下さい。提出媒体はCD。長さは6-7分とします。作品コンセプトについての口上書ノート(7-8行)を添付のこと。




 


◎参照資料

・詩編「石狩シーツ」
2-14-36-5 8-7
10-9 
※始めの10ページのみです。クリックで大きくなります。

・朗読「石狩シーツ」
 音声は、→こちらをクリック
 
・「石狩の鼻曲がり」公演写真

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