2005年度BankARTschoolによせて 


BankARTスクールは、横浜・馬車道に残る歴史的建造物を芸術文化の場に再活用したBankART1929のプログラムのひとつとして、2004年4月に開校しました。

BankARTスクールの守備範囲は美術・演劇・音楽・建築・写真・ダンスなどアート全般におよび、講師は各ジャンルの第一線で活躍する人たちばかり。子供向けのワークショップから専門性の高い大学院レベルの講座までさまざまですが、いずれも少人数制で、講師と受講者、あるいは受講者同士の親密な交流を重視する現代の寺子屋をめざします。

BankARTスクールは日曜以外のほぼ毎日、休みなく開講しています初年度は1年間で計32講座を開きました。1講座は週1回2時間(前期は2時間30分)ずつ2カ月間(計8回)続くので、延べ520時間がこれらの講座に費やされたことになります。受講者は延べ507人、お招きした講師は計93人で、ゲストを含めれば優に100人を超えます。

はっきりいいましょう。これらの講座を受けたところで即戦力にはならないし、なにか資格が得られるわけでもありません。アートなどなんの役にも立たないものです。だけど/だからすばらしい!と思える人間が受講されれば、毎回120分は至福の時が約束されるでしょう。

BankARTスクール校長 村田 真


前期 第一期[2005年6-7月] 第二期[2005年8-2005年9月]


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五十嵐太郎+磯 達雄 
「建築批評講座2−建築の見方・書き方」

6月6日・13日・20日・27日
7月4日・11日・18日・25日

2004年度前期第二期に開講され、好評だった「建築批評講座」の第二弾。建築論、書評、エッセイ、批評、ルポなど、建築に関する文章の書き方を学ぶ。最終成果物を雑誌としてまとめ、BankARTショップで販売する予定。


五十嵐太郎:1967年パリ生まれ。東北大学助教授。主な著書に『終わりの建築/始まりの建築−ポスト・ラディカリズムの建築と言説』(INAX出版)、『新宗教と巨大建築』(講談社現代新書)などがある。

磯 達雄:建築ジャーナリスト。1963年埼玉県生まれ。88?99年『日経アーキテクチュア』編集部。2000年?フリーランス、02年?フリックスタジオ共同主宰。共著に『建築の書物/都市の書物』『30代建築家30人による30の住宅地』(INAX出版)などがある。


福住 廉+土屋誠一+奥村雄樹
「アートを書く/書かれたアートを読む」

8月1日・8日・22日・29日
9月5日・12日・19日・26日

美術評論家や美術記者でなくともアートを書くことはできます。今回は文章を書く実践を繰り返しながら、アマチュアのライターになることを目指します。最終的には、「第二回横浜トリエンナーレ」を題材としたレポート集を作る予定。また、どのように「書くか」ではなく、どのように美術批評が「書かれた」のかを考察します。この検討を通じて、いかに見ることができるか、考えることができるかを明るみにします。


福住 廉:1975年生まれ。ライター。九州大学大学院比較社会文化学府博士課程単位取得退学。美術出版社主催第12回芸術評論で佳作受賞。「読売新聞」、「美術手帖」などで展評や記事を書く。

土屋誠一:1975年生まれ。美術批評家。論稿に「平面・反復・差異?アンディ・ウォーホルの二連画について」、「戦時体制下の写真批評?瀧口修造を読む」など。

奥村雄樹:1978年生まれ。美術作家として国内外で活動する傍ら、「美術手帖」にて展覧会レビューを担当、Hiromi Yoshii Fiveにて「The World is Mine」展をキュレーション。

 



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宮沢章夫
ワークショップ 「からだが発する言葉」

6月7日・14日・21日・28日
7月5日・12日・19日・26日

なにをするのも、まずは「からだ」である。こうして文章を書いているのは「手」だ。「手」が動かなければ言葉を文字にすることもできないが、べつにスポーツ選手のような運動能力の高さが必要ではない。固くて窮屈なからだでも、きっと自分なりの言葉をからだは発してくれる。その「からだ」を発見するための、これはトレーニングだ。

宮沢章夫:劇作家・演出家・作家。1956年静岡県生まれ。90年、作品ごとに俳優を集めて上演するスタイルの「遊園地再生事業団」の活動を開始し、『ヒネミ』(92年)で岸田國士戯曲賞受賞。10年間で十数本の舞台作品を発表後、休止期間を経て、2003年に新たな公演活動を開始する。最新作は05年『トーキョー/不在/ハムレット』。その他エッセイ、評論、小説など執筆も多く、05年からは早稲田大学客員教授に就任するなど活動は多岐に渡る。

岡田利規
ワークショップ 「僕らの言葉と身体のこと」

8月9日・16日・23日・30日
9月6日・13日・20日・27日

演劇って要は言葉と身体で作ります。だから僕は、言葉・身体・その二つの関係、それら“三つ”についてはおのずと考える日々なわけです。なのでここでは、それらの “三つ” をいじるとどういう面白いことになるか、時間の許す限りたくらんでみたいと思います。話し合ったり、実践したりしながらです。演技の講座ってわけじゃなくて、遊びみたいなもんです。

岡田利規:劇作家・演出家。横浜を拠点に活動する演劇ユニット「チェルフィッチュ」を主宰。超リアルな日本語によるテキストと、日常的なだらしない身体性とを駆使した手法で注目される。2005年2月『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞受賞。


<チェルフィッチュのホームページへ



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飯沢耕太郎
「ポートフォリオ(写真集)を作る」

6月29日
7月6日・13日・20日・27日

自分の作品をプレゼンテーションするためにポートフォリオ(手作り写真集)を作ることは、写真家としての活動の第一歩です。本講座では、写真評論家としての経験を踏まえて、具体的なアドバイスをしながら、実際に受講者ひとり一人のポートフォリオを完成していただきます。最後にそれらの成果を展示、発表する機会も設けたいと考えています。

飯沢耕太郎:写真評論家。1954年宮城県生まれ。77年日本大学芸術学部写真学科卒業。84年筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。以後、フリーの写真評論家として活動する。主な著書には『「芸術写真」とその時代』(筑摩書房)、『日本写真史を歩く』(新潮社)、『荒木!』(白水社)、『フォトグラファーズ』(作品社)、『写真美術館へようこそ』(講談社)、『私写真論』(筑摩書房)など。1990-94年、写真誌『deja-vu』編集長も務めた。

みかんぐみ
「都市のカタログ」

8月3日・10日・17日・24日・31日
9月7日・14日・21日・28日

都市を構成している部位について研究します。部位のどのような側面に注目をするのか、そして、それらが、今日の社会的な状況と、どのようなかかわりをもっているのか、といったようなことについて、みんなとディスカッションをしながら考えていきたいと思っています。


みかんぐみ:1995年設立の加茂紀和子、曽我部昌史、竹内昌義、マニュエル・タルディッツの4人による建築家ユニット。戸建住宅から、保育園、グループホームやライブハウスなどの建築設計を中心に、家具、プロダクト、展覧会でのインスタレーションなど幅広くデザインを手がけている。2004年「食と現代美術」展で、「ハンガートンネル」と「マナイタハウス」を制作。主な作品に、「me ISSEY MIYAKE」、「北京建外SOHO低層商業棟」、「愛・地球博トヨタグループ館」など。

※ 8,9月のすべての水曜 全9回(ただし、8月3日は、顔合わせ的に短めの講義とします)

 



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ハマトリが行く!

2005年9月28日からオープンする第二回横浜トリエンナーレのディレクター・キュレーター・組織委員会等を招き、運営の構造やこれまでの取り組みと理念などを伺います。

6月9日 
山野真悟(キュレーター):1950年福岡県生まれ。「まちとアート」をテーマにした美術展、ワークショップ等を多数手がける。IAF芸術研究室主宰、ミュージアム・シティ・プロジェクト運営委員長など。

6月16日 
石原敏明
(横浜市文化芸術都市創造事業本部 部長)

6月23日
芹沢高志(キュレーター):1951年東京生まれ。89年、P3 art and environmentを設立。以後、現代美術、環境計画を中心に、数多くのプロジェクトを国際的に展開している。慶応大学理工学部非常勤講師(建築論)。

6月30日
川俣 正(総合ディレクター):美術家。1953年北海道生まれ。77年より発表活動を始め、国内外で多数のプロジェクトや展覧会に参加・発表。99年より2005年3月まで東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授。

7月7日
天野太郎(キュレーター):1955年大阪生まれ。87年より横浜美術館学芸係長として国内外での数々の展覧会企画に携わる。近年の企画展覧会に「奈良美智」展(2001年)、「現代の写真IIIノンセクト・ラディカル」(04年)がある。

7月14日
横浜トリエンナーレ出品作家(未定)

7月 21日
伊東正伸(国際交流基金・横浜トリエンナーレ2005担当):
1961年静岡生まれ。多数の展覧会を企画担当。またヴェネチア・ビエンナーレの日本参加にも携わる。2001年にはプログラム部門統括として、第一回横浜トリエンナーレの立ち上げに参画。

7月28日
横浜トリエンナーレ出品作家(未定)


小崎哲哉+藤原えりみ
「編集の方法」

8月4日・11日・18日・25日
9月1日・8日・15日・22日

現在、最前線で活動する編集者による、実践的な編集の方法論のゼミ。アート雑誌やカルチャーウェブマガジン編集長の小崎氏が前半を担当。雑誌、ウェブサイト、 写真集など具体例を示しつつ、インターネット時代の編集作法とメディアリテラシーを説く。後半は藤原氏が担当し、実際に携わった事例(ブルータスのアート特集、小学館の週刊美術館、タナカノリユキ作品集『PAGES』など)をもとに、美術本の編集のプロセスを解説する。


小崎哲哉:日本初のバイリンガルアート雑誌『ART iT』、カルチャーウェブマガジ『REALTOKYO』、コラムサイト『先見日記』の編集長。写真集『百年の愚行』も企画制作した。

藤原えりみ:雑誌『みづゑ』の編集スタッフを経て、約10年間、雑誌『ブルータス』のアート担当を務めるなど、フリーで美術記事の企画や本作り、翻訳や執筆に携わる。

<小崎哲哉-REALTOKYOのホームページへ



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美術館はどこにいく

指定管理者制度の導入で、現在美術館はその存在意義を根本から問い直されている。誰のための、何のための美術館か?各行政の個別の問題もあれば、日本の美術館の誕生にまでさかのぼる深く根ざした共通の問題もある。この講座では美術館学の専門家や現場で活動する学芸員を招き、各人の立脚点から、その現状と今後の行方を探る。

6月10日
木下直之1 : 東京大学 
「美術館と見世物」


6月17日
光田由里 : 渋谷区立松濤美術館
「誰が評価するのか 美術館と多数決」


7月1日
中村 誠 : 埼玉県立近代美術館
「美術館の《寿命》と《賞味期限》」


7月8日
木下直之2 : 東京大学 
「作品と作り物」

7月15日
太田泰人 : 神奈川県立近代美術館
「近代美術館は生まれ変われるか? その歴史、環境、使命をめぐって」


7月22日

小林真理 : 東京大学
「最近の文化政策の動向と美術館の行方」

7月29日
南 雄介 : 国立新美術館設立準備室
「《美術館をつくる》ことについて」

8月5日
深川雅文 : 川崎市市民ミュージアム
「ミュージアム・サバイバル ー 川崎市市民ミュージアムの場合」

※日程が一部変更になりました。
 深川雅文  6月24日 19:30-21:30
       →8月5日 19:30-21:30

矢内原美邦
ワークショップ 「DANCE ACT THINKING」

8月5日・12日・19日
9月2日・9日・16日・23日・30日

踊るということ演技するということ、そうして、表現を創っていくということをあまり難しく考えないでやってみましょう! 日常生活から少しだけはなれて一緒に創って、踊って、演技してみて・・・少し考える。きっと少しというのが大事なように思う、少しだけ、ほんの少しだけでいいからいろんなことを考えてみる。対象は、一般から役者、ダンサー、振付、演出家まで誰でもOK。でも20人までです。


矢内原美邦:大学で舞踊学を専攻。ブラジル留学後、映像学校に学ぶ。1997年ダンス以外の様々な分野からなるカンパニー「ニブロール」を設立。国内外のダンスフェスティバルに招聘される。98年秋吉台国際芸術村アソシエアーティスト。2000年千年文化芸術祭入選、02年旧バニョレ振付賞ナショナル協議委員賞受賞。03,04年ACCのレジデンシーでNewYorkにて活動。BankART 1929では04年オープニング参加、05年、映像・高橋啓祐との新ユニット「Off Nibroll」として『public=un+public』を創作・発表。

<ニブロールのホームページへ




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国際展を考える 

北川フラム : (株)アートフロントギャラリー代表取締役
6/25 15:00-17:00 「国際展のつくり方1」

川俣 正
: 美術家、横浜トリエンナーレ2005総合ディレクター
7/2 15:00-17:00 「第2回横浜トリエンナーレに向けて」

市原研太郎
: 京都造形芸術大学教授
7/9 15:00-17:00 「国際展の見方」

小沢 剛
: 美術家
7/9 18:30-20:30 「私の国際展体験」

石内 都
: 写真家、第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表
7/16 15:00-17:00 「ヴェネツィア・ビエンナーレ報告」

清水敏男
: 学習院女子大学教授
7/23 18:30-20:30 「国際展の新しい波」

南條史生
: 森美術館副館長
7/30 15:00-17:00 「国際展とはなにか」

長谷川祐子 : 金沢21世紀美術館アーティスティック・ディレクター
8/6 15:00-17:00 「国際展のつくり方2」

企画協力:DNPアーカイブコムartscape
※日によって開講時間が異なりますのでご注意下さい。

※日程が一部変更になりました。
 長谷川祐子  7月23日 15:00-17:00
       
→8月6日 15:00-17:00

 

 

深沢アート研究所
「こども造形ワークショップ」

8月6日・13日・20日・27日
9月3日・10日・17日・24日

造形ワークショップは、工作や遊びを教えられるのでなく、あるテーマを基に自分たちで研究し発展させ形にするみんなとのアートです。各回のテーマとなる「素材」・「動作」・「行為」などを、たのしく表現しましょう。

※受講対象は小学生


深沢アート研究所:山添joseph勇とカブ/富沢和江による研究所。教室活動、造形アートイベントなどの活動を経て、2003年4月、世田谷区深沢に「こども造形教室・緑化研究室/深沢アート研究所」を設立。05年「食と現代美術」展で、こども造形ワークショップを実施。こども造形の指導・講習会、NHK教育「つくってあそぼ!」、地域や庭の緑化、造園など、こども造形と緑化の活動を国内外で展開。

<深沢アート研究所のホームページへ



2004年度のスクール <BankARTスクール第一期(2004.4-5)の講師
<BankARTスクール第二期(2004.6-7)の講師
<BankARTスクール第三期(2004.8-9)の講師 
<BankARTスクール第四期(2004.10-11)の講師    
<BankARTスクール第五期(2004.12-2005.1)の講師 
<BankARTスクール第六期(2005.2-3)の講師      


 

BankARTスクールの概要
基本的に週1回、2ヶ月間で全8回。定員は基本的に20名。時間は19時30分から21時30分(土曜日は15時から17時)です。場所はBankART1929 Yokohama または、BankART Studio NYKのいずれかになります。

スクール受講生の特典 
BankARTショップでの購入が販売価格の5%の割引となります。一講座(全8回相当)を受講される方には、学生証をお渡しいたしますのでお買い物の際にご提示ください。なお、BankARTパブでのドリンクチケット(3枚つづり1000円)が10%割引となりますので、講座終了後はぜひパブをご利用ください。

記録について
BankARTスクールでは、どの講座でも記録係を募集します。全ての講義は記録され、あとで何かの形にまとめることを考えています。記録を担当してくださった受講者の方には受講料の半額免除をいたします。

■申し込み方法
受講したい講座名、受講希望者のお名前、ご住所、電話番号、メールアドレスをBankART1929まで、メールにてお知らせください。その際に振込先をお知らせいたしますので、受講料、入学金をお振り込みください。入金が確認できた時点で手続き完了となります。定員になり次第、申し込み受付を終了させていただきます。 受講料は、一講座15,000円。はじめての方は入学金3,000円も一緒にお支払いいただきます。また、講座によっては別途材料費や資料代がかかる場合があります。

お申し込みはこちら school@bankart1929.com



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