開講によせて 
 BankART(バンカート)スクールは、横浜・馬車道に残る歴史的建造物を芸術文化に活用したBankART1929のプログラムのひとつとして、2004年4月に開校しました。あつかうジャンルは美術、演劇、映画、音楽、建築、ダンス、写真と幅広く、講師は各ジャンルの第一線で活躍する人たち。子供のためのワークショップから、専門性の高い講座までレベルはさまざまですが、いずれも講師と受講者、あるいは受講者同士の相互交流を重視する現代の寺子屋をめざしています。
 BankARTスクールはまた、銀行だった場所で開かれる「アートスクール」です。それは、だれもが気軽に参加できるアートスクールであり、社会とアートをつなぐスクールであり、さらに、各講座の記録が貯蓄(バンク)されていくスクールでもあります。ここでは講座は口座、受講者は預金者。受講料は戻りませんが、やる気しだいで利子は大きく膨らむことでしょう。
 それにしても、アートはそもそも教えたり教えられたりする(できる)ものでしょうか? BankARTスクールはその問いを、講師も受講者もつねに発し続けてもらいたいと願っています。はっきりいって、これらの講座を受けたところで即戦力にはならないし、なんらかの資格が得られるわけでもありません。アートなどなんの役にも立たない、だからすばらしい!と思える人間が受講されれば、毎回150分は至福の時間が約束されるでしょう。

BankARTスクール校長 村田 真


第五期[2004年度12-1月] スクールの教室は、BankART1929の1929スペースほかになります。   


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大野慶人
ワークショップ「魂の糧」

12月6日・13日・20日・27日
1月10日・17日・24日・31日

<大野一雄舞踏研究所のHPへ

1959年から7年間の第一期暗黒舞踊の全公演に出演した体験から舞踏創成期の本質とは何であったか、私なりにお伝えしたい。また、大野一雄の舞踏の歩みの本質もお伝えしたい。肉体を創造すると言うこと、立つ、歩く、走る、よじる、生活すること、生きることとの関わりについてを主題とする。ダンス経験は問いません。

舞踏家。1938年、東京に生まれる。1959年、土方巽の「禁色」で少年役を演ずる。以後、アルトー館、暗黒舞踏派公演に参画。85年「死海」で大野一雄 と共演。シアターXの第3回 IDF '98で「ドリアン・グレイの最後の肖像」を上演。大野一雄との共演を続けながら、2003年より海外での単独の活動も再開。横浜の保土ヶ谷で、大野一雄舞踏研究所を主宰。

 



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針生一郎
「戦後日本の前衛美術」

12月7日・14日・21日・28日
1月11日・18日・25日 2月1日

 

1. 岡本太郎と[ニッポン]展  敗戦から1950年代後半まで

2. [具体]とネオ・ダダ  アンフォルメルの衝撃以後

3. 60年代反芸術と[もの派]  大阪万博も含めて

4. 前衛芸術の終焉?  ポストモダン論、ニューペインティングにふれて、前衛はほんとうに終わったのか?

美術評論家。1925年、仙台市生まれ。戦後、美術評論を中心に文学のジャンルでも批評活動を展開。おもな著書に『針生一郎評論』全6巻、『戦後美術盛衰史』、『わが愛憎の画家たち』、『修羅の画家』などがある。2000年、第3回光州ビエンナーレ特別展示「芸術と人権」のキュレーターを務める。同年より美術評論家連盟会長に就任。

 



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多木浩二
「建 築」- ひとりの人文学者の目から見た

12月1日・8日・15日・22日・29日
1月12日・19日・26日



われわれは自分達を取り囲んでいる建築に日々影響されながら生きている。醜いものもあれば美しいものもある。人間にとって物質的でもあれば精神的でもある空間的環境を、それぞれの時代に支配的な技術や文化の様相に応じて作り、われわれの生きている社会の地平を形成している。またそれは歴史的でもある。ある時代の建築とは、歴史のさまざまな力の配置から生じてくる。建築はそのような意味で人文学者にとってもはかりしれない思想的なヒントをあたえている。ここではそのような観点から、古代から現代にいたるまでのさまざまな建築あるいは建築について言説を問題にしてみよう。

評論家。神戸市出身。東京大学文学部卒。元千葉大学教授。芸術にたいする感受性と哲学的思考を結び付け、芸術を論じつつ、歴史哲学的認識や存在にいたる道を模索する。

 



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ニッポンのメセナ企業5
進化/深化する企業メセナ

12月2日・9日・16日・23日
1月6日・13日・20日・27日

<企業メセナ協議会のHPへ

企業と文化の関係は時代とともに移り変わってきました。パトロン的な関わりからスポンサー、冠イベントやCIブームを経て、90年代からは「メセナ」に対する期待が高まりました。「バブルがはじけて企業メセナどころじゃないでしょう」とはよく聞かれる言葉。ところがどっこい、メセナは進化/深化しています。資金以外の企業リソース(人・もの・ノウハウ)の活用、複数企業の共同メセナ、NPOとのパートナーシップ…数々の事例を交えながら、これから望まれる企業メセナのあり方を探っていきます。

12月2日
山本真由美 トヨタ自動車[株]
「NPOとの協働―ASIASの活動と『トヨタ子どもとアーティストの出会い』」
12月9日
井田隆雄 NECソフト[株]総務部広報室
「武生国際音楽祭への自社ノウハウを活かした取り組み」
12月16日
倉田妙子 ホルベイン工業[株] 
「ホルベイン・スカラシップの活動について」
12月23日
若林朋子 [社]企業メセナ協議会
「進化/深化する企業メセナ」
1月6日
宗村 泉 印刷博物館(凸版印刷[株]) 
「生業文化を考える―印刷博物館が目指す深耕と進化」
1月13日
井上小太郎 住友生命保険[相] 調査広報部
「いずみホール、絵画コンクール、チャリティコンサートの取り組み」
1月20日
吉村真也 TOA[株] 経営戦略室広報課 
「企業の技術・ノウハウを活かしたメセナの取り組み」
1月27日
木村 淳 日本生命保険[相] 企画広報部社会公共課
「日生劇場を中心とした取り組みについて」


★各回ごとの受講も可能です。受講料は1回につき2,000円。
 
(初めての方は初回に入学金3,000円が必要です。)

協力:[社]企業メセナ協議会




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伊藤千枝
「珍しいキノコダンスワークショップ」

12月10日・17日・24日
1月7日・8日(土)・14日・21日・28日


<珍しいキノコ舞踊団のHPへ

 

今回は「みなさん+キノコ=?」です。軽いウォーミングアップ、ゲームなどで頭も身体もほぐした後、みなさんの身体が持つダンスを探り、ひとつ形にしていきます(これが前出の「みなさま」パート)。そのものと、私が振付けたもの(「キノコ」パート)を足していく。ゲームや色々な関係性の中で出てくる動きたちが、どのようにシーンを作っていくか、キノコで振付けをどのように進めているか、その一端をお伝えできればと思っています。そして「みなさん+キノコ=?」の「?」がどのようなものになるか。まずは「+」してみましょ。

振付家。1990年「珍しいキノコ舞踊団」結成。以降全作品の演出・振付・構成を担当。「ダンスを研究する」ことを目的とし、国内外で公演を展開。2000年ソロ×デュオCompetitionにて財団法人横浜市文化振興財団賞を受賞。



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川俣 正
「先端表現とは?」

12月2日(木)・4日(土)・6日(月)・8日(水)・11日(土)・13日(月)・16日(木)・18日(土) (12月集中)

※日程が一部変更になりました。
  12月1日(水)→2日(木)
  12月15日(水)→16日(木)

※時間は毎回14:30-16:30です。
  ご注意ください。



1999年、東京芸術大学に新設された先端芸術表現科。20世紀後半におけるアートの枠組みの変容を踏まえ、これまでの絵画、彫刻、デザインといったメディア別ではとらえきれない新しい表現領域を扱うこの学科も、すでに6年目を迎えている。これを機に、同科の教師をゲストに、もう一度「先端表現」とは何かを問い直す。初回と最終回は川俣がおこない、他回はゲストに藤幡正樹、桂英史、木幡和枝、曽我部昌史、日比野克彦らを迎える。

美術家。1953年、北海道生まれ。77年から美術家として活動を始め、大規模なインスタレーションを世界各地で発表。近年は長期間にわたって継続していく「ワーク・イン・プログレス」というプロジェクトを展開中。著書に『アートレス』など。東京芸術大学先端表現科教授。

12. 2(木)川俣正
12. 4(土)川俣正+日比野克彦
12. 6(月)川俣正+藤幡正樹
12. 8(水)川俣正+木幡和枝
12.11(土)川俣正+桂英史
12.13(月)川俣正+古川聖
12.16(木)川俣正+曽我部昌史
12.18(土)川俣正

 


<BankARTスクール後期(2004.10-2005.3)について

過去のスクール<BankARTスクール第一期(2004.4-5)の講師

<BankARTスクール第二期(2004.6-7)の講師
<BankARTスクール第三期(2004.8-9)の講師
<BankARTスクール第四期(2004.10-11)の講師

 

■BankART スクールの概要
基本的に週1回、2ヶ月間で全8回。開校時間は19時半から21時半まで(土曜日は14時半から16時半まで)と、社会人や学生、また都内や近隣地域にお住まいの方々にも安心して受講いただける時間帯に設定しました。講義が行われる場所はみなとみらい線馬車道駅(1b出口)と直結しているBankART 1929 Yokohamaになります。

■入学手続きについて 
受講したい講座名、受講希望者のお名前、ご住所、電話番号、メールアドレスをBankART1929まで、メールにてお知らせください。その際に振込先をお知らせいたしますので、受講料、入学金をお振り込みください。入金が確認できた時点で手続き完了となります。定員になり次第、申し込み受付を終了させていただきます。
受講料は、一講座15,000円。はじめての方は入学金3,000円も一緒にお支払いいただきます。また、講座によっては別途材料費や資料代がかかる場合があります。
お申し込みはこちら school@bankart1929.com


■記録について

BankARTスクールでは、どの講座でも必ず記録係を募集します。全ての講義は記録され、あとで何かの形にまとめることを考えています。記録を担当してくださった受講者の方には若干の謝礼をお支払いいたします。

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