開講によせて 
 BankART(バンカート)スクールは、横浜・馬車道に残る歴史的建造物を芸術文化に活用したBankART1929のプログラムのひとつとして、2004年4月に開校しました。あつかうジャンルは美術、演劇、映画、音楽、建築、ダンス、写真と幅広く、講師は各ジャンルの第一線で活躍する人たち。子供のためのワークショップから、専門性の高い講座までレベルはさまざまですが、いずれも講師と受講者、あるいは受講者同士の相互交流を重視する現代の寺子屋をめざしています。
 BankARTスクールはまた、銀行だった場所で開かれる「アートスクール」です。それは、だれもが気軽に参加できるアートスクールであり、社会とアートをつなぐスクールであり、さらに、各講座の記録が貯蓄(バンク)されていくスクールでもあります。ここでは講座は口座、受講者は預金者。受講料は戻りませんが、やる気しだいで利子は大きく膨らむことでしょう。
 それにしても、アートはそもそも教えたり教えられたりする(できる)ものでしょうか? BankARTスクールはその問いを、講師も受講者もつねに発し続けてもらいたいと願っています。はっきりいって、これらの講座を受けたところで即戦力にはならないし、なんらかの資格が得られるわけでもありません。アートなどなんの役にも立たない、だからすばらしい!と思える人間が受講されれば、毎回150分は至福の時間が約束されるでしょう。

BankARTスクール校長 村田 真


第三期[2004年度8-9月] スクールの教室は、BankART1929の1929スペースほかになります。   


19:00
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21:30
森山大道+鈴木理策 
「街を撮るということ」「写真をめぐること」


8月2日・9日・16日・23日(鈴木)
8月30日・9月6日・13日・27日(森山)
街にカメラを向ける。目の前に広がる現在(いま)、そして直感する過去と未来。街を撮るということは、人間の時間を読むことなのだ。 
森山大道:1938年大阪府生まれ。写真家。主な写真集に『続・にっぽん劇場写真帖』『大阪』など。2004年.、パリのカルティエ現代美術館において、大規模な個展が開催された。
 
ワークショップ形式で講義をおこなう予定。 
鈴木理策:1963年和歌山県新宮市生まれ。写真家。熊野と恐山を撮影した『PILES OF TIMES』で木村伊兵衛賞を受賞。


19:00
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21:30

福住治夫
「現代美術コテンパン」

8月10日・17日・24日・31日 
9月7日・14日・21日・28日 

 

かつて高島平吾と名乗る、著者同様に揶揄好みの士が訳出して惑える美術愛好子女を正気に醒ました貢献大なりとされる衝撃の書・トム・ウルフ『現代美術コテンパン』を虎の衣として借り、本邦アート・シーンの諸相をメッタ切りする
(うまくいけばおなぐさみ)。

70年代初頭の悪名高き『美術手帖』編集長。現在は一部評論家に密かに恐れられ、かつ毛嫌いされているらしい月刊地下流通ミニコミ高級誌『あいだ』を主宰。訳書多数。



19:00
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21:30
巻上公一 
「声帯潮流」

8月11日・18日・25日
9月 1日・8日・15日・22日・29日


<巻上公一さんのHPヘ
呪術、アブラカタブラの昔から、聲明、祝詞、コーランの声。京劇、謡、浪曲、ブルースの声。モルゲンシュテルンやクルト・シュヴィッターズの音響詩。ブルガリア、サルジニアの地声コーラスやバリ島のケチャ。ジョン・ケージを歌うキャシー・バーバリアンや叫ぶオノ・ヨーコ。メレディス・モンク、フィル・ミントン、デイヴィッド・モスの超絶歌唱からトゥバやアルタイの喉歌の伝統歌唱。秘蔵音源を聴きながら、そして実際に出しながら声帯芸術の可能性を探る。
   
超歌唱家。独自の活動を展開するバンド、ヒカシューのリーダー。またモダン・ヴォーカリストとして、声帯の可能性を探る即興演奏をはじめ、歌謡曲を大胆に生まれ変わらせる「超歌謡」の試み、シベリアのトゥバ共和国に伝わるホーメイ(ホーミー)の研究や紹介、声帯の延長としてのテルミンや口琴の演奏などを精力的に行っている。



19:00
l
21:30

メセナ企業8社
「ニッポンのメセナ企業3」



8月12日・19日・26日 
9月2日・9日・16日・23日・30日

<企業メセナ協議会のHPへ

各企業のメセナ担当者が、各社の文化支援の取り組みや、今後の展開・新しいメセナのあり方などを各週替わりで語ります。

8.12松原恵三(サントリー株式会社 文化事業部)
「サントリーの社会文化活動について」

8.19町田龍一(財団法人新日鐵文化財団)
「紀尾井ホールの活動について」

8.26根本ささ奈(アサヒビール株式会社 環境社会貢献部)
「未来・市民・地域に重点を置くメセナ活動」

9.2佐藤正明(財団法人ソニー・ミュージック・ファウンデーション)
「ソニー・ミュージック・ファウンデーションの活動について」

9.9大場智行(財団法人損害保険ジャパン美術財団)
「損保ジャパンの美術活動について」

9.16矢部まゆみ(ダイムラー・クライスラー日本ホールディング株式会社)
「アート・スコープの13年の活動について」

9.23加藤雅彦(日本たばこ産業株式会社 社会貢献室)
「JTアートホールアフィニスの取り組みについて」

9.30徳永恵美子(コスモ石油株式会社 広報室)
「コスモ石油らしいメセナ活動の開拓について-子供向けプログラムを中心として」


★各回ごとの受講も可能です。受講料は1回につき2,000円。
 
(初めての方は初回に入学金3,000円が必要です。)
協力:[社]企業メセナ協議会




19:00
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21:30

ウニタモミイチ 
「ヨコハマ劇中歌三昧」

8月6日・13日・20日・27日 
9月3日・10日
・17日・24日

新劇から、アングラ劇、小劇場、商業演劇、ミュージカルまで広範囲にわたって、演劇と音楽の関係を、歴史的背景も含めて探究します。また、毎回、みんなで劇中歌を歌ったりもします。
 
8. 6 【第一回】唐十郎の劇中歌、事件と時間-賢治と莞爾 
8.13 【第二回】ミュージカル「アニー」とアメリカの光と影 
8.20 【第三回】「美しきものたちの伝説」をめぐって-新劇誕生 
8.27 【第四回】別役実と六文銭 
9. 3 【第五回】三谷幸喜「オケピ」、そして服部家の人々 
9.10 【第六回】プログレシヴな劇中歌 寺山・天野・維新派・新月 
9.17 【第七回】ケラ、松尾、ゴキコン、ロリダン、むっちりなど 
9.24 【第八回】みんなで歌おう、劇中歌三昧。
 
演劇エッセイスト。演劇・舞踊関連イヴェントの企画も手がける。若手劇団の登竜門フェス「ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル」の審査員。「演劇ぶっく」の連載コラム『なんちゅうか劇中歌』連載中。


14:00
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16:30

佐藤まいみ+楫屋一之+岡崎松恵
「実践ダンスマネージメント」

8月7日・14日・21日・28日 
9月4日・11日・18日・25日


第一線のダンスプロデューサーによるアーティスト・制作担当者に向けたマネージメント講座。コンテンポラリーダンスの全体の流れから、ダンス公演における制作基礎知識まで、 創造活動を継続していくためのキーを提供します。
 
8. 7 佐藤まいみ「80年代の世界の現代ダンス」 
8.14 楫屋一之「東京のコンテンポラリーダンス」
8.21 佐藤まいみ「90年代以降の国内外のダンス環境の変化と活動の推移」 
8.28 岡崎松恵「アーティストサポートのあれこれ」 
9. 4 佐藤まいみ「世界のダンスフェスやレジデンス活動−受け入れの現状と参加の手引き」
9.11 岡崎松恵「フリンジで踊る!−国内外の公募企画と公演実現の手引き」 
9.18 楫屋一之「舞台芸術の制作の仕事−制作実践基礎知識」 
9.25 楫屋一之「劇場の制作の仕事−アーティストと劇場の望ましいコラボレート」
夏季集中講座

16:00
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21:30

福井健策
弁護士・ニューヨーク州弁護士
東京大学法学部卒
コロンビア大学法学修士

桑野雄一郎
弁護士・早稲田大学法学部卒
東京藝術大学ほか講師

二関辰郎
弁護士・ニューヨーク州弁護士
一橋大学法学部卒
ニューヨーク大学法学修士

「実践アートNPOの著作権・契約」
8月19日(木)・20日(金)・
26日(木)・27日(金)

16:00-21:30


アーティスト/アートNPOにとって、権利や契約についての基本的な知識は、時にはその活動の命運さえも左右する必須アイテムとなりつつあります。そこで本講座では、芸術活動の支援を中心業務とする「骨董通り法律事務所 For the Arts」のメンバー弁護士達が、様々なアート活動を取り巻くこうした権利と契約についての基本的な知識を、質疑応答を交えながら、初歩から実践編までわかりやすく解説します。
 
第1回 8月19日(木) 「権利編(前半)」 講師/桑野雄一郎
著作権法の基本的な考え方、著作物とは何か、著作権・著作者人格権とはどのような権利か、どのような点に注意をしなければならないか、その他
 
第2回 8月20日(金) 「権利編(後半)」 講師/桑野雄一郎
著作隣接権とはどんな権利か、著作権・著作者人格権・著作隣接権について困ったとき・迷ったときはどうしたらよいか、肖像権やパブリシティ権といった権利はどのような権利か、その他
 
第3回 8月26日(木) 「契約編(前半)」 講師/二関辰郎
そもそも契約とは、契約が守られなかった場合の措置、契約書作成の基礎、契約交渉にあたっての留意点、その他
 
第4回 8月27日(金) 「契約編(後半)」 講師/福井健策
舞台・美術・音楽・映像ジャンルにかかわる代表的な契約のタイプ、新たな作品の「委嘱」の契約、既存の作品の「使用」の契約、出演などの「業務」の契約、共同でおこなう「事業」の契約、その他 


<BankARTスクール第一期(2004.4-5)の講師
<BankARTスクール第二期(2004.6-7)の講師

 

■BankART スクールの概要
基本的に週1回、2ヶ月間で全8回。開校時間は19時から21時半まで(土曜日は14時から16時半まで)と、社会人や学生、また都内や近隣地域にお住まいの方々にも安心して受講いただける時間帯に設定しました。講義が行われる場所はみなとみらい線馬車道駅(1b出口)と直結しているBankART 1929 Yokohamaの3Fにある1929スペースが主会場になります。

■入学手続きについて 
受講したい講座名、受講希望者のお名前、ご住所、電話番号、メールアドレスをBankART1929まで、メールにてお知らせください。その際に振込先をお知らせいたしますので、受講料、入学金をお振り込みください。入金が確認できた時点で手続き完了となります。定員になり次第、申し込み受付を終了させていただきます。
受講料は、一講座15,000円。はじめての方は入学金3,000円も一緒にお支払いいただきます。また、講座によっては別途材料費や資料代がかかる場合があります。
お申し込みはこちら school@bankart1929.com


■記録について

BankARTスクールでは、どの講座でも必ず記録係を募集します。全ての講義は記録され、あとで何かの形にまとめることを考えています。記録を担当してくださった受講者の方には若干の謝礼をお支払いいたします。

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