牛島達治

うしじまたつじ|80年なかば頃よりメカニカルな動く作品を制作し始める。初期の頃はそれらを「無用な機械たち」と呼び、そこから表現活動が始まった。活動を進めてゆくなかで興味の対象が手のひらの中の出来事から、身体的な大きさに広がり、やがて建築的なスケールでの出来事へと領域を拡張しながら現在に至っている。美術館やギャラリーといった場所以外にも街の中のコミッションワークや越後妻有の里山などの地域をめぐる展覧会にも関わる事も多い。

画像上:「大車輪-プロトタイプ」ゆっくりと自転しながら、鎖につるされた範囲で公転する木製の車輪。ミニマルな動きではあるが、床面の微妙な凹凸により、ときおり大きく揺らぐ。ソーラーパネルの電力で自立的に動き続けることが出来る。2014年制作。サイズ-車輪の直径2.2m。回転径-2.4mから3mほど可変。素材-松板材、アルミ合金、ステンレス、鉄、モーター、ソーラーパネル、バッテリー、制御回路 |下左:「地中より選ばれいずるもの-文明」大谷石に取り付けられた装置は、エンドレスに階段状の図形を彫り続け、その時のニードルの振動をを増幅して発音し続ける。1986年制作。サイズ-本体1100×750×h520、発音部450×450×h1940。素材-アルミ、真鍮、ステンレス、モーター、スピーカー、アンプ、制御回路、大谷石| 下右:「Sky Windmill  空の風車計画」2013年