「BankART 1929」は横浜市が推進する歴史的建造物を活用した文化芸術創造の実験プログラムです。BankART(バンカート)は元銀行であったふたつの建物を芸術文化に利用するという意味を込めた造語。ちなみにその舞台となる旧第一銀行と旧富士銀行の建物はどちらも1929年に建てられました。世界恐慌の始まったこの年はニューヨーク近代美術館(MOMA)が設立された年でもあり、芸術にとっては記念すべき年といえます。
横浜は150年前の開港時から国内外の様々なものや人が行き交う交易都市でした。現在でも街の中に大切に残されている歴史的建造物をはじめ、ジャズや食、ファッションなど、時代を担ってきた様々な文化の織りなす層が、街に多様な表情を与えています。「BankART 1929」は、こうした横浜の都市の経験を引き継ぎ、ふたつの建造物の歴史的・都市的なロケーションを生かしながら活動し、力強く次代にリレーしていきたいと考えています。この場所を芸術文化の育つ場にするとともに、食に代表される生活文化や、情報や都市、祭り、市場等、多様なジャンルと交わりながら、地域市民や専門家、海外の方々等、様々な人々からの幅広い可能性を受け入れ、この施設を開かれたものにしていきたいと思います。交易の「易」の字には「やさしい」「うらなう」という意味の他、象形文字でトカゲが脱皮をし、変化成長するイメージがあるそうです。「BankART 1929」に、様々な場所からものや人が集まり、流通すること、すなわち「交易」することで、変化し、包容し、成長していくプロジェクトにしていきたいと考えています。
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